セイコー初のワールドタイムモデルとなるRef.6217-7000は、1964年に発売されたモデルです。同年の東京オリンピック開催、そして日本が国際舞台へ本格的に踏み出した時代背景の中で生まれました。裏蓋の刻印「4403624」を読み解くと、1964年4月製造と推定され、生産期間(1964年3月〜11月、および1967年の追加生産)のうち最初期のロットに位置づけられます。
中央の黒い矢印形の24時間針が、ダイヤル外周に固定された24時間目盛りリングを指し示し、クラウン操作で回転する内側の都市名ベゼルを現在地に合わせることで、世界各都市の時刻が一目で読み取れる仕組みです(1都市のみを追加表示するGMT機構とは異なり、24都市すべてを同時に表示できるのがワールドタイム機構の特徴です)。この黒い24時間針は初代Cal.6217系の証で、意匠がよく似た2代目Cal.6117B(61系)では24時間針が赤色に変更されているため、針の色によって世代を判別することができます。搭載されるCal.6217自動巻きムーブメントはこのワールドタイムのために開発されたもので、17石・耐震装置ダイヤショック付き。翌1965年には、このムーブメントからワールドタイム機構(24時間針・都市リング)を省いた派生型が、日本初の本格ダイバーズウォッチ「62MAS」の心臓部としても採用されており、セイコーの技術史における重要な結節点にあたるキャリバーでもあります。
ケースは側面に使用に伴う細かな擦り傷が見られるものの、大きな変形や打痕はなく、輪郭の力強さを保っています。都市名リング(ベゼルインナーリング)は3〜5時位置あたりに軽い変色が見られますが、全都市名は視認可能です。ダイヤルは褪色が少なく、インデックス・針の状態も良好です。クリスタルには薄い曇り・微細な傷が見られます。裏蓋には製造番号「4403624」の刻印があり、オリンピック記念モデルの証である聖火(トーチ)の意匠は経年の摩耗でかなり薄れていますが、うっすらと視認できる状態です。
国産ワールドタイムの中でも、初代モデルという系譜上の重要性を備えたRef.6217-7000は、コレクションとしても、実用時計としても高い満足感をもたらす一本です。1964年という日本の転換点を刻んだ一本として、その存在感を静かに放っています。
ブランド
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セイコー |
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モデル |
World Time 1st model |
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リファレンス |
6217-7000 |
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年式 |
1964年
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マテリアル |
ステンレススチール
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巻き上げ方式 |
自動巻き |
キャリバー
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6217 |
石数
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17石
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ケース径
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37.5mm |
ケース厚
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12mm |
ラグ幅
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19mm |
サービス
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分解清掃済み |
日差
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稼働確認済み・日差測定中 |
ストラップ
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Accurate Form HAAS Derby French Embossed calf STRAP (Tourterlle) 19/16mm 装着 Made in Japan |
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付属品 |
オリジナルブレスレット |
箱・ペーパー
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なし |